株式会社マルナカは、人の住まう空間を緑と自然で演出する造園のプロフェッショナル企業です。

造園豆知識
お庭のお手入れワンポイントアドバイス

お庭のお手入れのノウハウをご紹介したいと思います  「造園」「ガーデニング」と一言で言っても、その楽しみ方は人それぞれ。
  洋風・和風・家庭菜園・花壇の土いじり・木々の管理・エクステリアの配置などなど…個人の趣向や季節によって、その管理項目は様々です。
  ここでは、弊社が長年の造園業で培ったお庭のお手入れのノウハウを、ご家庭でも手軽に実践していただけるよう、ご紹介したいと思います。
  お庭の手入れは始めてみると楽しいものですが、「どこから取り掛かればいいかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。そのような方の一助にもなれればと思います。

季節の特徴

春(4月〜6月)

暖かくなり寒い間に活動を休止していた草木が一斉に芽吹き、観る人の目を楽しませてくれる季節です。
■4月(卯月)
  気温の上昇と共に、害虫の活動も活発になります。新芽を食い荒らすハムシ類には注意です。
庭木を慎重にチェックして、早期発見・早期駆除をしましょう。
■5月(皐月)
  日に日に新緑が濃くなり樹木の花は、百花繚乱の季節を迎えます。草木は雨にも恵まれて、すくすく成長します。
一緒に成長した雑草や芝生を刈りましょう。また新枝が伸び切った生垣の刈込の季節でもあります。
■6月(水無月)
  梅雨の季節に入ります。常緑樹の植栽には最適な時期です。
日頃、緑が寂しいと思った箇所や目隠しが必要と感じた箇所に、晴れ間をみつけて常緑樹を植栽したらいかがでしょうか。
常緑樹と落葉樹の割合は4:6または3:7と常緑樹を少なめに植えると明るい庭になるといわれています。

夏(7月〜9月)

梅雨が終わり、いよいよ夏本番になってきます。暑さに伴う乾燥・害虫の発生等、様々な事に注意して下さい。
■7月(文月)
  春の花の剪定を行います。
グンバイムシデッポウムシコガネムシなどの害虫が発生します。特に、コガネムシは芝に大量発生しますので注意して下さい。
■8月(葉月)
  一年で最も熱さが厳しい季節です。乾燥には特に注意して下さい。
ミノムシテッポウムシカイガラムシアメリカヒロシトリが発生しますので、消毒をして害虫対策をします。
■9月(長月)
  残暑の残る季節ですので、感想には引き続き注意をして下さい。
ミノムシが発生しますので、消毒等で対策をします。
また冬に備え、 耐寒性を付けるためのカリの肥料を与えるのもよいでしょう。

秋(10月〜12月)

暑さも和らぎ、過ごしやすい季節となります。美しい紅葉や、豊富な果実で見るものを楽しませてくれる「実りの秋」です。
お庭は徐々に冬への対策をはじめましょう。
■10月(神無月)
  紅葉が綺麗な季節です。紅葉が終わったら庭木の剪定をしましょう。
落ち葉は捨てずに、肥料として腐葉土作りをするとよいでしょう。
■11月(霜月)
  気温が一気に下がりますので、冬支度をはじめましょう。温室・ビニールハウスの点検を行います。
また、雪の多い地方では雪囲い・雪吊りなど、早目から取り掛かりましょう。
■12月(師走)
  冬本番になります。雪や寒さには十分に注意しましょう。
雪の重みで木々が傷むことがあります。雪が降ったら木々の雪落としをしましょう。

冬(1月〜3月)

冬こそ草花の華やかさが欲しい季節です。ちょっとした防寒対策を施しさえすれば、意外とこの季節に楽しむことができる花は多いものです。
■1月(睦月)
  木々が休眠しているこの時期に、牛糞や鶏糞に油かす・骨粉等を混ぜた寒肥を与え春を迎える準備をします。
サザンカエリカプリムラパンジー葉ボタンユリオブステージースイセンナンテンオモト等の草木の色取りが目を楽しませてくれるでしょう。
■2月(如月)
  1年で一番寒い月です。冬枯れの庭やベランダのプランターを眺め、来る春の庭を思い描くのもよいでしょう。
特に来月は落葉樹の移植に適しています。たとえ1本でも移植すると庭のイメージが変わり、一新したようになります。
■3月(弥生)
  休眠していた落葉樹が日々暖かくなるのを敏感に感じ取り芽吹きの準備を始め、地下では根が活動を始めます。
落葉樹の移植や新植に最適な時期です(常緑樹は6月頃が最適です)。
ちょっと庭をいじってみてはいかがでしょうか。
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